【チェンナイ】マイクロプロセッサー・メーカー、Intelは、タミールナド州Coimbatoreに新たな営業拠点を設ける問題を州政府と協議している。
ビジネス・スタンダードが11月27日、州政府筋の言として報じたところによると、いわゆるTier-IIのシティーやタウンに情報技術(IT)領域の投資を誘致する州政府のイニシアチブがインテルの関心を引いたようだ。しかしインテルがコインバトールでどのような業務を手掛けようとしているかは定かでない。
インテル・スポークスマンはビジネス・スタンダードの質問に対して「市場の憶測にはコメントできない」とEメールで回答、詳細を明らかにすることを避けている。同スポークスマンによると、インテルは、セールス&マーケッティング活動を通じ、引き続きインドIT産業の成長を支援するとともに、カルナタカ州Bangaloreの“Intel India Development Centre (IIDC)”の成長加速に努める。
インテルは、小売レベルのエンド・ユーザーに直接接触していないため、コール・センターや技術支援センターを設けることは考えていない。しかしマハラシュトラ州Mumbai、ニューデリー、タミールナド州Chennai、パンジャブ州Chandigarh、西ベンガル州Kolkataのサテライト・オフィスを通じ、相手先商標製造業者(OEM)/デベロッパー/エンド・ユーザーを対象にした、ワールド・クラスのセールス&サポートを手掛けている。
またバンガロール・オフィスには、米国以外では最も多くの部門が設けられている。これらの部門にはインテル・デザイン・センター、セールス&マーケッティング部門(20万平方フィート)、研究施設が含まれる。
インテル・インディアの中心業務は、ソフトウェア/ハードウェア・エンジニアリングに関係しており、インテル・インディア従業員の大部分はデザイン・センターとセールス&マーケッティング部門に関わっている。
タミールナド州政府IT事業部のポリシー・ノートによると、同州のIT開発は単一の都市への集中を回避し、Coimbatore/Trichy/Salem/Madurai/Tirunelveli等のTier IIシティーやTier IIIタウンをBPO(business process outsourcing)ビジネスの拠点としてプロモートしている。タミールナド州に関して言えばコインバトールはIT投資に適した指導的Tier-IIシティーであり、州政府はインド産業連盟(CII)と共同で12月に同市において『IT領域におけるビジネス機会』と題する会議を開催すると言う。