2003-11-28 ArtNo.32409
◆Bajaj Auto、一族の内紛決着まで組織再編見送り
【ニューデリー】地元の二輪・三輪車メーカー、Bajaj Auto Ltd(BAL)は、それ自身を投資会社と製造会社に分割再編する計画を、Bajaj一族の内紛が決着するまで繰り延べる方針だ。
エコノミック・タイムズが11月25日報じたところによると、BALのRahul Bajaj会長兼MDは同紙に以上の考えを語った。それによると外国機関投資家(FII)らは、組織再編を通じて得た資金が一族の内紛処理に用いられるのではないかと懸念している。このため一族の問題決着を優先的に処理し、その後で組織再編を実行する方針を決めた。
また再編後の投資会社の時価総額が小規模なことから、買収のターゲットにされ易い。このためプロモーターは豊富な現金準備を有する投資持ち株会社の支配権益をしっかり掌握する必要がある。BALの2004年3月31日時点の現金準備は3600クロー(US$7.94億)にのぼる見通しで、譬えその内2000クロー(US$4.41億)を製造に特化した後のBALが保持するにしても、残りの1600クロー(US$3.53億)は投資持ち株会社が握ることになる。これによりBALの株価収益率も影響を受ける。このため株価収益率を改善し、再編後もBALの高い株価収益率を維持することが主要な課題になる。
大多数の外国機関投資家の意見は、現金の余剰は配当か、株式の買い戻しに用いることだが、Bajaj氏の回答は『no thanks』。そこで機関投資家らは次善の策として高い株価収益率を維持することを条件に投資会社の分離独立に同意したと言う。
|