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2003-11-26 ArtNo.32395
◆国際鉄鋼価格の上昇で国内供給逼迫:トレーダー
【ムンバイ】国際鉄鋼価格が上昇する中で、メーカーが輸出に一層拍車をかけることから、今後国内における供給の逼迫と、値上がりが予想される。
インディアン・エクスプレスが11月24日、トレーダー筋の言として伝えたところによると、一部のトレーダーは供給を制限し、人為的な供給逼迫を生じさせている。
今年初7ヶ月(2003/4-10)の国内鉄鋼消費は1665万トン(暫定予測値)と、昨年同期比3%増加、鉄鋼完成品の消費も1992万5000トンと、昨年同期比6.8%の成長を見た。今年(2003-04)通年の輸出は昨年の400万トンから500万トンに拡大するものと予想される。
供給逼迫に関わらず国内鉄鋼価格は過去3ヶ月、グレードによりトン当たり1万9500-3万2000ルピーのレベルを保った。しかし先月は、熱間圧延コイル(HRC)価格がトン当たり1200-1250ルピー、CRCが同675-900ルピー、それぞれ値上がりした。CRCのトン当たり価格は目下1万9800ルピーのレベルを推移している。
インド鉄鋼会議所(SCI:Steel Chamber of India)のAshok Ghiya会頭によると、輸出は国内販売に比べ5-10%高めのマージンを望める。このため今年11月までには全てのグレードにおいて国内価格が上昇するものと見られる。SCIのAnil Valia元会頭によると、インフラ部門と自動車部門が国内鉄鋼価格の主要な牽引役を務め、輸出需要は中国が牽引するものと見られる。また過去4年間条鋼の製造設備がほとんど拡張されなかったことから需給のミスマッチが生じ、このことも値上がりの一因になっている。建設部門等では鋼材の新用途も開拓され、新たな需要が創出されている。
インドは世界第10位の鉄鋼生産国だが、国民1人当たりの鉄鋼消費量は世界最低水準にとどまっていると言う。
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