2003-11-24 ArtNo.32387
◆塩素アルカリ業界、電力料/スペア・パーツ輸入税上昇で苦況に
【コルカタ】塩素アルカリ産業は、電力の値上がりに加え、細胞膜(membrane-cell)技術を応用した苛性ソーダ・プラントのスペア・パーツに対する輸入税が引き上げられたため、苦境に立たされている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月21日報じたところによると、塩素アルカリ業界は、ソーダ灰/硫酸とともに3つの主要非有機化学品の1つを成す苛性ソーダの製造業者が直面する困難を、政府が救援するよう求めている。
インド・アルカリ製造業者協会(AMAI:Alkali Manufacturers Association of India)は、上記スペア・パーツの輸入税を現在の25%から5%に引き下げることを提案した。AMAIによると、国内苛性ソーダ・プラントの70%が細胞膜技術を応用しており、国内にはこの種のプラントのパーツを製造するものも存在しない。このため関税は当然引き下げられるべきである。ちなみに細胞膜技術を応用したプラントそのものの輸入税は5%になっている。
また国内の電力コストが高いことから国産苛性ソーダは国際競争力を喪失している。一部の州のユニット当たり電力料は5ルピーにのぼる。このためAMAIは、キャプティブ発電施設の輸入税を5%に、外燃用燃料油(furnace oil)等の重油(fuel oil)の輸入税を現在の20%からゼロに、それぞれ引き下げるよう求めている。
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