【ムンバイ】ルピーの対米ドル相場が20日、先週末の1米ドル=45.41/42ルピーから45.78ルピーに下降する中、輸入業者は急遽未だヘッジされていない外国為替エクスポージャーのカバーに奔走した。
ビジネス・スタンダードが11月21日報じたところによると、ディーラー筋は、「ルピー相場の下降は、既に外貨の流入が枯渇していたにも関わらず、中央銀行Reserve Bank of India(RBI)がルピーの値上がり抑制措置を講じたため」と指摘する。それによると、市場の短期的見通しが不透明なことから、ルピー相場が一層下降するとの不安が高まったと言う。
ルピーは今週初以来米ドルに対して1%近く値下がりしただけでなく、英ポンドに対してほとんど2ルピー、ユーロに対して1.15ルピー、それぞれ下降した。非公式な市場予測によれば中央銀行は今週5億~7億5000万米ドルの米ドル買いを行った。
ディーラー筋によると、輸出業者の大部分は短期の先物市場でヘッジを行っているが、ルピー相場の下降が持続するなら、カバー活動を一層拡大するものと見られると言う。