2003-11-21 ArtNo.32362
◆Hero Motors、伊企業Apriliaと提携しスクーター製造
【ニューデリー】Hero Motors Ltd(HML)は欧州第2のモーターサイクル/スクーター・メーカー、イタリア拠点のApriliaと提携、来年末からインドでスクーターの製造を開始するとともに、Apriliaのエンジン・コンポーネントや車両のアウトソーシング需要に応じる。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレスが11月19/20日報じたところによると、HMLのPankaj Munjal重役(MD)は19日関係協定に調印後、記者会見し以上の消息を語った。それによると、HMLはウッタルプラデシュ州Ghaziabadの既存工場に向こう3年間に135クロー(US$2978万)を投じ年産45万台の新組み立てラインを増設、2004年第4四半期から共同商標の自動変速モータースクーター(motoscooter)の製造を開始する。スクーターの経済性と効率、そしてモーターサイクルのスタイルを融合した自動変速スクーターのデザインは、Apriliaから提供を受ける。若い女性向けの75cc及び92ccモデル、家族や若い男性向けの125ccモデル、輸出市場向けの177ccモデルが準備される。価格はライバル他社の既存モデルを10%ほど上回る。Apriliaは同プロジェクトに出資せず、8年間の商標・ライセンス協定の下、その技術とデザインの代償としてロイヤルティーの支払いを受ける。
HMLは、35万台のスクータレット(100cc未満スクーター)市場と、40万台の自動変速スクーター市場の、それぞれ10%のシェア獲得を目指すと同時に、製品の20~30%を輸出する計画だ。また最先端の排ガス規準を満たすとともに、インド初の二輪車用水冷エンジンを紹介、年間7000万米ドルの売り上げ達成を図る。
Apriliaの創設者でもあるIvano Beggio会長によると、同社はHMLから製品を買い取り、欧州市場の他、東南アジア、ラテン・アメリカ、アフリカ等の成長市場の需要に応じる。HMLとの提携を通じ、欧州におけるのに比べ製造コストを20~30%節約できるものと期待している。
HeroとApriliaの提携は、将来はスタイリッシュなスポーツ・バイク、500cc以上のハイエンド・バイク等、他の二輪車セグメントにまで拡張される。そしてこれらの製品はインドと海外の双方の需要に応じると言う。
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