2003-11-19 ArtNo.32354
◆Essar、新会社設け電力トレーディング・ビジネスに進出
【コルカタ】Ruias一族に率いられるEssar Groupは、新会社Essar Electric Power Development Corporation Limited (EEPDCL)を設立、一州の境界を越えた大規模な電力トレーディング・ビジネスに乗り出す方針だ。
エコノミック・タイムズが11月16日伝えたところによると、EEPDCL取締役を務めるEssar Power Limited(EPL)のA K Srivastava重役(MD)は同紙に以上の消息を語った。それによると中央電力監督委員会(CERC:Central Electricity Regulatory Commission)に複数の州を跨ぐ電力取引ライセンスを申請しており、ジャム&カシミール州を除く全国を網羅した電力トレーディングを手掛ける計画だ。CERCのガイドラインに基づいて設立されたEEPDCLは、当局が求める如何なる額でも投資する用意が有る。初年度には電力余剰を有する州から約20億ユニットの電力を購入、電力不足の州に供給する。単に州電力局に供給するだけでなく、産業消費者への直接供給も手掛ける。CERCは来月末までに関係ライセンスを発行するものと予想される。
Essarグループは既に発電事業を手掛けており、グジャラート州Haziraに2種類の燃料を併用できる515MW(メガワット)の発電所を4、5年前から経営している。この内Essar Steel Limitedが215MWを利用、残りの300MWはグジャラート州電力局に供給している。EPLのビジネスは順調で、インド国内では最低コストの電力生産者の1社に数えられると言う。
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