【ニューデリー】過去18ヶ月以上にわたり鉄鋼価格が上昇し続ける中で、BK Tripathi鉄鋼相は、消費業界に既に打撃を及ぼしている定期的値上げを停止するよう呼びかけた。
インディアン・エクスプレスとデカン・ヘラルドが11月17日報じたところによると、インド国際貿易展(India International Trade Fair)の鉄鋼パビリオン開所式に出席したTripathi鉄鋼相は、PTI通信のインタビューに応じ、以上の呼びかけを行った。同相によると、鉄鋼価格は市場メカニズムに委ね、政府が介入すべきではないが、ユーザー業界は、持続的な値上がりにより打撃を受けており、政府はこうした産業を保護せねばならない。小規模鉄鋼消費産業は、鉄鋼省に様々な陳情を行っている。鉄鋼省は同問題をSteel Authority of India Ltd(SAIL)/Rashtriya Ispat Nigam Ltd(RINL)/Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)等の主要鉄鋼会社と話し合った。これらの鉄鋼会社は検討を約束した。
SAILやTisco等の鉄鋼会社は今会計年度上半期に何れも健全な業績を発表した。特に両社は、好業績の50%以上を価格の回復に帰している。
今会計年度の鉄鋼生産量は3500万トンをマークする見通しだ。上半期の鉄鋼輸出量も265万トン(予測値)と、昨年同期比35.6%の成長を見た。今年通年では500万トンの大台に乗る見通しと言う。