【ニューデリー】日立ホーム&ライフソリューションの子会社Hitachi Home and Life Solutions (India)Ltd(HHLSI)は、インドをウィンドー・エアコン及びスプリット・エアコンの輸出ハブにする計画だ。ＨＨＬＳＩは今年末までに冷蔵庫ビジネスにも着手する。
ビジネス･スタンダードが11月17日報じたところによると、現在、南アジア地域協力連合(SAARC)諸国と湾岸諸国に製品を輸出しているＨＨＬＳＩは、ブラジルとアルゼンチン市場の開拓を検討している。今年7－9月期の輸出は200％の成長を見、今会計年度の輸出目標1万台は既に50％以上達成した。次期会計年度は2万台の輸出を目指す｡これに伴い生産物の輸出比率も現在の10％から来年は18％に拡大する見通しだ。
今年、グジャラート州Ahmedabadの工場キャパシティーを20％拡張するとともに、ジャム・アンド・カシミール州のJammu工場を稼働させた同社は、ヒマチャルプラデシュ州に新工場を設けることを計画している。ヒマチャルプラデシュ州では、税制優遇措置を享受できる上、北部地区の需要により迅速に応じることができる。このためＨＨＬＳＩは向こう2、3ヶ月間に約27クロー(US$596万)を投資する計画だ｡
ＨＨＬＳＩのAmit Doshi副社長(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ&ｻｰﾋﾞｽ)によると、同社はインドをエアコン・ビジネスの戦略拠点にする計画で、そのことは製造面に限定されるものではない。インドの室内エアコン市場は年間80万台の規模を有するが、中国市場の規模は700万台にのぼる。しかしインドでは向こう7~10年間に、90年代半ばから今日までの間に中国で目撃されたエアコン市場の急成長が再現するものと見られる。ＨＨＬＳＩは今年10万台のエアコンを販売、300クロー(US$6617万)の売り上げ実現を目指している。
ＨＨＬＳＩ筋はコメントを控えているが、トレーダー筋によると、ＨＨＬＳＩは今年末までにハイエンドの冷蔵庫を輸入し、試験販売するものと見られる。