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	2003-11-17 ArtNo.32333 
	◆Tisco、鉄鋼年産能力を3倍の1200万トンに拡張計画 
	【コルカタ】Tata Iron & Steel Company (Tisco)は2010年までに年間鉄鋼製造能力を現在の400万トンから3倍の1200万トンに拡張する計画を準備している。 
  エコノミック・タイムズが11月14日報じたところによると、同計画が実現するならTiscoの年間売り上げは現在の1万クロー(US$22.06億)レベルから6~7年内に2万5000~3万クロー(US$55.15億-66.17億)に拡大する見通しだ。ジャールカンド州Jamshedpurの年産400万トンの鉄鋼プラントに300万トンのキャパシティーを追加する他、大規模な新プラントの建設や買収等、様々なオプションが検討されている。 
  Tisco幹部によると、同社はオリッサ州政府に棚上にしたGopalpurプロジェクトを再検討し、400万~500万トンのプラントを設ける可能性を示唆したとされる。しかしTiscoスポークスマンは「Gopalpurプロジェクトを見直す計画はなく、年産500万トンの新鉄鋼プラントの青写真作成をコンサルタントに依頼した事実もない」と、上記の消息を否定した。Tiscoは90年代にGopalpurにおける年産1000万トンのメガ鉄鋼コンプレックス建設計画を棚上げした経緯がある。 
  消息筋によれば、Tiscoはまた鉄鋼省、商工省及びオリッサ州政府に対し、年産100万トンのNeelachal Ispat Nigam Ltd (NINL)のMetals and Minerals Trading Corporation Ltd(MMTC)持ち分を買い取る意向を表明したとされる。 
  Tisco筋によると、目下同社はJamshedpurプラントの年産能力を400万トンから500万トンに拡張する計画を進める一方、コンサルタント会社Dasturcoを通じ、さらに200万トンのキャパシティーを追加する際の製品ミックスに関して調査を進めている。これによりTiscoの年間鉄鋼製造能力は3~4年内に700万トンに拡大する。100万トンの拡張計画には約1700クロー(US$3.75億)が、さらに200万トンのキャパシティーを追加する際には、別に3000~3500クロー(US$6.62億-7.72億)の投資が必要とされる。 
  Tiscoは、東欧や独立国家共同体(CIS)諸国の民営化計画に乗じ、海外鉄鋼プラントを買収する機会も探っている。これらの国にはルーマニア、ポーラント、ウクライナ、ロシア、モルドバ、カザフスタンが含まれると言う。 
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