SEAnews 2003-11-14 ArtNo.32324

【ムンバイ】Bharat Petroleum Corporation Ltd (BPCL)は、Numaligarh Refinery Ltd (NRL)の持ち分61.5％の一部を公開公募に付す可能性を検討している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月11日報じたところによると、ＢＰＣＬ筋は同紙に以上の消息を語った｡それによると北東地域の投資家にＮＲＬへの投資を奨励し、ＮＲＬの将来のプロジェクト資金を調達するのが狙い｡年間原油処理能力300万トンのＮＲＬは、アッサム州の工業化促進を目指すアッサム協定(Assam accord)の下に設けられたが、不十分な原油供給や東北地域における石油製品に対する低需要に祟られ、厳しい経営を強いられて来た。しかしベンガル湾のアンドラプラデシュ州沖合に位置するRavva鉱区からの原油供給が拡大するのに伴い製油所の処理量は今年に入って拡大している。
ＮＲＬは少なからぬプロジェクトを進めるため新資金の注入を必要としている。例えば、全長165キロのNumaligarh-Siliguri製品パイプラインの敷設に650クロー(US$1.43億)、またナフサをガソリンに転換する水素化処理装置の建設に300~350クロー(US$6617万-7720万)の投資をそれぞれ必要とする。この他、交通燃料のマーケッティングに参入するため小売り店舗網の構築も計画している。インド政府は510店舗を設けることを認めている。ＮＲＬはOil India Ltd (OIL)からの資金導入も予定している。ＯＩＬは現在12.5％のＮＲＬ持ち分を26％に拡大、下流部門におけるプレゼンスを拡大する計画だ｡ＯＩＬが持ち分を拡大することにより、ＮＲＬは原油の安定供給を確保することもできる。