SEAnews 2003-11-14 ArtNo.32323

【ジャムシェドプル】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco:44.69%)／淀川製鋼所(10.05%)／日商岩井(2.01%)／地元のその他の投資家(43.25%)の合弁に成るTayo Rolls Ltd (TRL:旧社名Tata Yodogawa Ltd)取締役会は、38.50クロー(US$849万)を投じ、圧延設備能力を約36％拡張することを承認した｡
インディアン･エクスプレスが11月12日報じたところによると、ＴＲＬのRP Tyagi重役(MD)はこのほど同紙に以上の消息を語った｡それによると取締役会は、向こう5年間の拡張計画を見直すとともに、38.50クローを投じ2段階に分けジャールカンド州Jamshedpurに設けた工場の圧延能力を拡張することを決めた。第1期工事は2005－06年に完成、年間圧延能力は現在の1万2500トンから1万5000トンに拡大される。第2段階のコストは7.50クローで、2006－07年の完工が見込まれ、キャパシティーは年間1万7000トンに拡大される。
これは、鋳造／鍛造ロールの製造でマーケット･リーダーを務めるＴＲＬにとって1999年以来の主要な拡張計画で、拡張コストの50％は内部資金で、残りは金融機関からの借り入れで賄う。
国内及び国際市場における鉄鋼需要の一層の拡大が見込まれることから、事業の拡張を決めた｡ＴＲＬの製品の98~99％は国内及び海外の鉄鋼プラントに供給されている。同社は中東や東南アジア諸国に製品を輸出している。
ＴＲＬはまた鋳造圧延領域の一層高付加価値の製品を製造する狙いから国際技術パートナーを物色している。現在提携中のオーストリア企業Eisenwerk Sulzan-Werfen (ESW)との契約は2004年5月に期限が切れる。目下複数の潜在パートナーとの交渉が進められていると言う。