2003-11-14 ArtNo.32322
◆亜鉛メッキ鋼板、向こう数週間に1000ルピー値上がり?
【ムンバイ】国内の亜鉛メッキ鋼板メーカーは向こう数週間にトン当たり700~1000ルピーの値上げを計画している。
インディアン・エクスプレスが11月11日伝えたところによると、これは熱間圧延コイル(HRC)のトン当たり国際価格が330米ドルから365米ドルに、亜鉛メッキ鋼が同20~40米ドル、徐々に値上がりしつつあることが背景になっている。業界筋は、HRCの国際価格が持続的上昇を見ている以上、亜鉛メッキ鋼が値上がりするのは自然の成り行きと指摘する。インド国内では今月末か、来月初に亜鉛メッキ鋼の値上げが行われるものと見られる。
Jindal Iron and Steel Company Ltd (Jisco)のRaman Madhok重役(MD補/CEO)も、数週間内に亜鉛メッキ鋼の価格をトン当たり750~1000ルピー引き上げる考えを明らかにした。同氏は「世界的にHRCと亜鉛の価格が持続的に上昇しており、亜鉛メッキ鋼のトン当たり国内価格も現在の3万4000ルピーから数ヶ月後には3万8000ルピーに上昇するものと見られる」と指摘した。
観測筋は、これまで市価を1000ルピー上回る値でその亜鉛メッキ鋼を販売して来たTata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)も値上げを行う可能性が有ると予想しているが、Tiscoオフィシャルはコメントを控えた。
業界筋によると、国際的にHRC価格はさらに25米ドル上昇するものと見られ、中国がこうした値上がりの牽引役を務めるものと見られる。目下中国はトン当たり365米ドルの値を付けている。同筋は欧州メーカーも向こう数週間に値上げを行うものと予想したが、熱間圧延製品の国内価格に関しては、現状では値上げを考えていないと語った。HRCの国内価格は9月にトン当たり500ルピー引き上げられ、1万8000~2万ルピーで取引されている。
観測筋は、「鉄鋼需要が拡大していることから、生産量も拡大が見込まれる。中国における価格は8月初以来の上昇基調が今後も維持される見通しで、西ヨーロッパにおけるHRC、冷間圧延コイル(CRC)、亜鉛メッキ製品の価格も向こう数週間内に上昇する」と見通した。
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