2003-11-12 ArtNo.32307
◆Utkal Alumina、US$9.9億事業の完成に自信
【コルカタ】Indian Aluminium Company(Indal)とカナダ企業Alcan Company Ltdが4500クロー(US$9.93億)を投じオリッサ州で進める100%輸出志向のUtkal Alumina International Ltd (UAIL)プロジェクトは、一層の遅延を来すことなく完成される見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月6日報じたところによると、UAIL社長も務めるIndalのS.K. Tamotia社長兼CEOはこのほど記者会見し、以上の見通しを語った。それによると、アルミナの生産能力を大幅に拡大し、ユニット・コストの引き下げを図る。生産したアルミナは、UAILプロモーターのために留保せず外部に売却する。政府及び民間所有地をプロジェクトのために収用すると言うMishra委員会の提案をオリッサ州政府は承認した。
年産100万トンのアルミナ製造プロジェクトの実行は、少数部族の土地収用反対運動に阻まれ遅延、プロジェクト・コストもこれに伴い当初見積もりの4000クローから4500クローに拡大するものと予想されている。州政府は土地収用作業面でUAILに協力することを約束している。
当初のプロモーター、Indal、Alcan、ノルウェー企業Hydro Aluminium、Tataは、それぞれの出資率に応じ、生産物を引き取り、そのマーケッティングを引き受けるはずだったが、Hydro及びTataがプロジェクトから手を引き、IndalとAlcanが55%と45%のシェアを握る中で、以上のマーケッティング合意にも見直しが加えられた。
Indal同様Aditya Birlaグループに属するAditya Aluminium Company(AAC)は、年産40万トンのアルミニウム精錬施設をオリッサ州に設ける方針だ。AACは原料のアルミナをUAILから調達する。
これに先だってベンガル商工会議所(BCCI:Bengal Chamber of Commerce & Industry)が主催した『東部地区の成長における金属産業の役割』と題するセミナーの席上、Tamotia氏は「豊富なボーキサイト資源を有するインドはアルミニウム産業を育成する機会に恵まれている。インドのボーキサイト確認埋蔵量は26億トンと、ギニアの91億トン、オーストラリアの81億トン、ベトナムの30億トン等に次ぎ世界5位にランクされる」と指摘した。
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