1995-01-28 ArtNo.323
◆<星>マレーシア産鉄筋に反ダンピング税
【シンガポール】シンガポールはマレーシアの鉄鋼会社アムスチール・コーポレーション社製の鉄筋に27日よりトン当たり111Sドルの反ダンピング税を課す方針を決定した。
反ダンピング局(ADA)が26日発表したところによれば、初歩的調査の結果アムスチールのシンガポールへの鉄筋輸出価格はマレーシア国内のそれを下回り、シンガポールの国内産業に打撃を与えていることが明らかになった。このためシンガポール大蔵省はADAの最終調査結果が出るまで、暫定的に当該輸入品のマレーシアにおける価格とシンガポールへの輸出価格の差額を税として徴収する方針を決めた。同税率は調査が完了し最終税率が決まるまでの間適用される。 ADAはシンガポール証取上場のナットスチールが先月提出した訴えに基づいて調査を開始したもので、シンガポールが外国鉄鋼会社にこの種の税を課すのは1970年以来初めてのこと。またナットスチールが他国の鉄鋼会社を訴えたのも初めてのことだが、同社はその後トルコの鉄鋼会社5社についても同じ訴えを起こしている。(ST,BT,LZ,NS:1/27)
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