【ニューデリー】鉄鋼ブームが到来する中で、東部地区を中心に75件、総額約3000クロー(US$6.617億)の新規海綿鉄事業が計画されている。
ビジネス・スタンダードが10月30日報じたところによると、産業財政再建局(BIFR:Board for Industrial and Financial Reconstruction)の管理下に置かれた経営難の海綿鉄工場にもバイヤーが列を成している。
鉄鉱山と炭坑、そしてユーザーの鉄鋼プラントも存在する東部諸州が理想的立地点と見なされており、新規プロジェクトの大部分がオリッサ州とチャッティースガル州に集中、一部のプロモーターはジャールカンド州に目を向けている。銀行界筋によると、ゴア州、ウッタルプラデシュ州、カルナタカ州のHospetにも複数のプロジェクトが準備されている。
銀行界筋によれば、鉄鋼会社はスチール依存軽減を図り、海綿鉄をより効率的原料と見なすようになっている。各6トンの溶鉱炉2基と8~10MW(メガワット)の発電施設を備えた日産300トンの標準的海綿鉄プラントの必要投資額は65~80クロー(US$1434万-1765万)で、銀行界はこの種のプロジェクトに関わる多くの融資申請を受けている。しかし鉄鋼産業市況には周期性が有り、現在のブームは決して永遠に続く訳ではないため、銀行各行は関係申請を性急に承認せず、12~18ヶ月様子を見た上で判断する姿勢と言う。