【東京】インドにおける売り上げ不振と一桁台の市場シェアを深刻に受け止めたヤマハ発動機(YMCL)は、世界第2のモーターサイクル市場におけるプレゼンスを強化する戦略を練っている。
エコノミック・タイムズが10月23日伝えたところによると、YMCLの梶川隆常務は同紙に以上の消息を語った。それによるとYMCLは中国とインドを最も重要な市場と見なしているが、インドにおける同社のプレゼンスは極めて小さい。このためインドにおけるパフォーマンスの改善を目指し、新戦略を立案している。これには数年内にモーターサイクル市場におけるシェアを現在の5%前後から20%に引き上げることが含まれ、ディーラー網の拡張、製品競争力の強化、コスト競争力の向上が、新戦略の3本の柱になる。
Yamaha Motor India Ltd(YMIL)は多額の累積損失を抱えているが、今年は改善が見込まれ、来年からは利益を計上できる見通しだ。YMILは2ストローク・セグメントを強みとしているが、今日の潮流は4ストロークにシフトしており、目下矯正策を講じている。
インド国内業務を強化するには、より多くのモデルを投入する必要があり、国内業務の強化が輸出拡大に優先する。今年上半期のYMILのモーターサイクル販売台数は10万9000台と、昨年同期を23.2%下回った。同社は目下、Enticer、Crux、135cc RXシリーズのモーターサイクルをインドで販売している。