2003-10-29 ArtNo.32214
◆ホンダ、インドを拠点とした海外市場開拓の潜在性に期待
【東京】インドで製造したモタースクーター(motoscooter)“Lead(インド国内におけるDioの変形バージョン)”の欧州市場への輸出に成功したHonda Motorcycles & Scooters India Ltd (HMSI)は、インド事業の潜在性及び海外市場の開拓に大きな期待を寄せている。
エコノミック・タイムズが10月23日報じたところによると、HMSIに100%出資するホンダの福井威夫専務は東京国際モーターショーの会場で同紙に以上の消息を語った。それによると今年4月にドイツ市場にLeadを紹介して以来、イタリア、フランス等、他の欧州諸国から多くの引き合いや注文が寄せられている。
今年初6ヶ月(2003/4-9)に7204台を輸出した同社は、2004年3月末までの1年間に1万2500台の輸出を予定している。
HMSIを通じたインドにおけるモーターサイクルの販売に関して福井氏は「もうすぐ」と述べる一方、「インド市場の準備が整ったとホンダが判断した後になる」とし、具体的日取りや如何なるモデルを投入するかを明らかにすることを控えた。
しかしHMSI筋は、次期会計年度の第1四半期を目処にモーターサイクルを発売する計画を明らかにした。アナリストはこの点に関して「鳩の群れの中に猫を放つようなもの」と形容した。何故ならホンダは、ここ一両年の間に臨終間際と目されていたインドのスクーター市場が依然として活力を備えていることを証明したため。
福井氏はまたホンダがその国際事業のためにインドからのソーシングを拡大していることを明らかにするとともに、インド製コンポーネントの品質の高さを賞賛した。
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