SEAnews 2003-10-29 ArtNo.32206

【ニューデリー】大蔵省は輸入鉄鋼製品に対する関税率を引き下げる見通しだ。今日、国内鉄鋼業界は、25％の基本関税(basic customs duty)、16％の相殺関税(countervailing duty)、4％の特別付加税(special additional duty)により、保護されているが、鉄鋼輸入関税の引き下げは、国内鉄鋼メーカーに価格安定を促す手段としてかなり以前から検討されて来た。
インディアン･エクスプレスが10月24日報じたところによると、中央消費税関税局(CBEC:Central Board of Excise and Customs)のAK Singh会長はこのほど、以上の消息を語った。Singh会長は引き下げの時期を明らかにしなかったが、予算案前の調整もしくは新年度予算の一部として実行に移される可能性を示唆した。
一方、2003年4月1日から同年9月13日までの関税収入は2万3192クロー(US$50.57億)と、昨年同期の2万1344クローを8.66％上回った｡ちなみに今年通年の目標額は4352クロー。
今年4－8月の間に関税優待パス・ブック(DEPB:Duty Entitlement Pass Book)／輸出振興資本財(EPCG:export promotion capital goods)／ＡＬ(advanced licensing)スキーム下に支出された額は1万6127クロー(US$35.17億)にのぼった。大蔵省は商工省とこの方面の歳入ロス抑制策を協議しており、ＣＥＢＣは輸入データベース・チームを組織、歳入損失の抑制に乗り出している｡
また消費税収入は4万321クロー(US$87.92億)と、昨年同期の3万7147クローを8.5％上回った。今年通年の目標額は9万6000クロー(US$209.344億)。
中央直接税局(CBDT:Central Board of Direct Taxes)のPL Singh会長によると、今年4月から10月15日の間の直接税純収入は3万6733クロー(US$80.10億)と、昨年同期の3万504クローを20.42％上回った｡法人税収入は1万9910クロー(US$43.42億)と、昨年同期の1万4814クローに比べ34.46％増加した｡今年初6ヶ月強の個人所得税収入は1万6812クロー(US$36.66億)と、昨年同期の1万5690クローを7.15％上回った｡