1995-09-20 ArtNo.3220
◆<星>タイ移動電話会社TAC、SES一次上場目指し公募
【シンガポール】タイのセル式電話会社トータル・アクセス・コミュニケーション(TAC)は18日、シンガポール証取(SES)メイン・ボードへの一次上場を目指し、270万株の公募と630万株の私募を実施。米国と欧州でも別に3445万株を私募にかける。
公募価格は1株5.33~6.30米ドル、私募はそれを3%上回る5.5~6.5米ドルに設定されている。投資家は当面上限価格を支払い、実際の価格がそれを下回った際には払い戻しを受けられる。95年度予想純益を基にした同売り出し価格の株価収益率(PER)は21.61~26.36倍と、シナワトラ傘下のライバル、アドバーンスト・インフォメーション・システムのPER39倍を下回っている。募集締切は9月28日、SESにおける取引開始は10月13日が予定されている。
今回の募集により調達される2億5000万米ドルは、アナログ及びデジタル・ネットワークとりわけタイの地方におけるネットワークの拡張に充当される。同社はフィリピンでもPCN(パーソナル・コミュニケーション・ネットワーク)ライセンスを申請中で、シンガポールを含む域内事業への進出も準備中だ。TACの81%の権益はバンコク証取上場の親会社Ucomが保持している。(ST,BT,LZ:9/19)
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