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2003-10-27 ArtNo.32196
◆メーカーの地元製造比率拡大でオーディオ市場の成長加速
【ニューデリー】マーケット・リーダーのフィリップスが目下80%の国内製造比率を来年から100%に高めるのと時を同じくして、韓国のデュオ、LG、サムスンも2004年からインドでの生産に着手する見通しのため、1700クロー(US$3.7億)のオーディオ・ミュージック・システム市場の成長に弾みがつくものと期待されている。
インディアン・エクスプレスが10月22日伝えたところによると、Philips India LtdのSharmila Sahai重役(オーディオ/ビデオ・マーケッティング担当GM)は、「今のところオーディオ・システム全体の20%に相当するハイエンド製品をシンガポールから輸入しているが、来年からはこれらもインド国内で製造する」と語った。フィリップスは近くまたDVD/カセット/オーディオCD/mp3を装備したハイファイ・システムを2万ルピー未満で発売する計画だ。市場調査会社ORG-GfKによれば、フィリップスは現在インド・オーディオ市場の43%のシェアを占めている。
Samsung AsiaのAugustine Lim重役(GM)によると、同社はこれまで家電製品やテレビジョン市場におけるシェア拡大等、他の課題を優先したため、オーディオ機器製造業務のローカル化を図ってこなかったが、間もなくミュージック・システムのインドにおける製造を開始する。恐らく2004年末までに着手すると言う。
年商3316クロー(US$7.23億)のLG IndiaのAnil Arora営業主任も、同社は輸出市場向けオーディオ機器の製造を検討していると語った。
フィリップスが全面的ローカル化を図っているのに対して、ハイエンド・プレーヤーのSonyやPanasonicは、スピーカーやケーブル部品をインドで調達している。
National Panasonic India(NPI)のミヤジ・ヒロアキ重役(マーケッティング担当GM)は「ローカル化は、継続的な努力目標であり、不可避なプロセスとも言える。NPIは地元での資材調達を徐々に拡大しており、今年も例外ではない」と語った。同社は目下オーディオ機器の60%の部品をインド国内で調達していると言う。ORG-GfKのレポートによれば、NPIの30クロー(US$654万)オーディオ部門のマーケット・シェアは8%。
消費者用電子/TV製造業者協会(CETMA:Consumer Electronics and TV Manufacturers Association)のSuresh Khanna事務局長は、「1つ言えることは、こうしたトレンドは市場の大幅な拡大に寄与する。目下オーディオ機器とビデオ機器のコンバージャンスが進行しているが、こうした製品の製造業者が増えるなら、市場は顕著な成長を遂げる」とコメントした。
業界筋によると、ローカル化の潮流の下、プラスチック・ボディーも潜在的な成長領域として注目される。これらの企業がインドを製造拠点として重視するようになるなら、インド産電子機器が周辺諸国に輸出される時代も訪れる見通しで、既にPanasonicはTV製品を中東に輸出している。またLGやサムスンと言った新参プレーヤーがローカル化の戦列に加わり、広告宣伝も活発化したことから、製品の値下がりも予想されると言う。
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