SEAnews 2003-10-22 ArtNo.32187

【ニューデリー】消費者用電子製品業界は、今年のフェスティバル・シーズン売り上げが、昨年同期比20~50％の成長を見るものと期待している。
ビジネス･スタンダードが10月21日報じたところによると、カラー･テレビジョン(CTV)、取り分け平面型テレビ販売の激増、電子レンジの好調に加え、音響機器、洗濯機、冷蔵庫等が成長の牽引役を務める見通しだ｡電子製品メーカーは9月以来、ほとんど全ての製品カテゴリーにおいて売り上げの二桁成長を経験している。これらのプレーヤーによると、農村部の需要増、過去6ヶ月に及ぶ需要の鬱積、アップグレード需要が合体して、成長を加速している。
LG Electronics India Pvt Ltd消費者用電子製品部門のChandramani Singh全国主任によると、Onam期間のＣＴＶ販売は100％の伸びを見、平面型ＴＶの販売は5倍に拡大した。このため同社は需要に応じきれない情況にある｡今年のフェスティバル･シーズンの販売は農村部と準都市部(semi-urban)の伸びが著しい。冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ等、ＣＴＶ以外の電子製品の販売も増加しており、大部分のバイヤーはこの種の製品を初めて購入するものである。今週の売り上げは一層の伸びが見込まれると言う。
VideoconのSunil Tandon副社長(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ)によると、29インチ平面型ＴＶはこれまでＴＶ販売全体の11~12％を占めていたが、今ではＴＶ販売全体の36％に貢献している。少なからぬ消費者が21インチの従来型ＴＶを平面型ＴＶに買い換えている。最近発売した電子レンジの過去1ヶ月の販売も目標を突破したと言う｡
Samsung幹部によると、大画面の平面型ＴＶの売り上げも伸びている。特殊サウンド効果を楽しめる29インチのハイエンド・モデルが、同社の売り上げの中心的役割を担っている。電子レンジの販売は、初めての購入者により牽引されていると言う。
Electrolux Kelvinator LtdのRajiv Karwal重役(MD)は「今年の10－12月のボリューム販売は、昨年同期比20~25％の成長が見込める」と述べ、Whirlpool India LtdのBenoy Roychowdhury副社長(ｾｰﾙｽ)は「Onamには全てのカテゴリーで二桁成長が記録された。デリー、ボンベイ、マハラシュトラ州の一部の売れ行きは好調だ。フェスティバル・シーズンは消費者用電子製品の年間販売の30％に貢献しており、11月と12月には洗濯機販売が伸びそうだ」と語った｡