SEAnews 2003-10-22 ArtNo.32184

【ニューデリー】過去数年、多くの新モデルが市場に投入される中、モーターサイクル1台当たりの価格の伸びが鈍化している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月21日伝えたところによると、信用格付け会社Investment Information and Credit Rating Agency (ICRA)の『2002年インド自動車産業調査報告』は以上のように指摘している。それによると、新プレーヤーが参入し、続々新モデルが投入される中で、既存プレーヤーが値上げする機会を逸したことから、2002会計年度の価格の伸びは僅かなものにとどまった。
それとは対照的に1997－2001年の間には、モーターサイクルに対する需要が拡大する中で、プレーヤーはその製品をプレミアム付きで販売できたことから、バイク1台当たりの平均価格は急速な伸びを見た｡
例えばバイク1台の平均価格は1998年の2万4698ルピーから2001年の2万8555ルピーに拡大した｡しかし2002年の平均価格は2万8765ルピーと、微増したにとどまった。
市場シェアの持続的縮小を見たスクーターの価格は不安定な動きを見せたが、1997－2000年の間の平均価格は改善し、2001年には急上昇した｡1997－2000年の間にはＬＭＬハイエンド・スクーターが市場シェアを拡大、また自動変速スクーターが普及したことが、平均価格の改善につながった。2001会計年度のスクーター平均価格をメーカー別に見ると、ＬＭＬが2万7800ルピーであるのに対し、Bajaj Autoは1万9900ルピーだった。また2001会計年度には、新排ガス基準を満たすため、各社が触媒コンバーターを据え付けたことが、平均価格の上昇につながった。2002会計年度に入ってスクーターの平均価格は下降したが、その主因としては75ＣＣ以上の二輪車に対する特別消費税が免除されたことが挙げられると言う。