1995-09-20 ArtNo.3218
◆<星>多数の中国/韓国企業が公認石油トレーダーに
【シンガポール】中国や韓国の更に多くの商社が公認石油トレーダー(AOT)スキームに参加する見通しだ。
ヨー・チュートン通産相が18日、シンガポール・オイル・ウィーク(第11回アジア太平洋石油会議/第7回石油化学会議)の開幕式の席上語ったところによれば、現在石油商社60社が10%の優遇法人税率(通常は27%)を享受できるAOTスキームに参加している。これらの企業は合計300人以上のトレーダーを雇用、年間25億米ドルの事業支出を行っている。また昨年の当地における石油の現物取引は450億米ドル、ペーパー取引は210億米ドルに達し、銀行/金融業界に700億米ドルのビジネスをもたらした。この他石油先物取引、支援サービス、研究開発(R&D)の3領域の活動も活発化している。このようにAOT企業の増加はシンガポールの石油貿易ハブとしての魅力を高め、世界石油市場における東南アジアの地位向上にも役立つ。例えば最近はファー・イースト・オイル・プライスが中東から日本に至る地域で石油取引の指標として利用されていると言う。(ST,LZ:9/19)
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