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2003-10-22 ArtNo.32176
◆政府、発電能力10万MW拡張計画準備
【ニューデリー】インド政府は10万MW(メガワット)発電能力拡張計画の下、全国の異なる地域に大規模な沿岸発電施設や坑口発電施設を設けるため衛星を利用し候補地の選定に乗り出した。
インディアン・エクスプレスが10月20日報じたところによると、電力省は、中央電力局(CEA:Central Electricity Authority)の支援下に、新政策の青写真を作成しており、CEAは、国立リモート・センシング局(NRSA:National Remote Sensing Agency)と中央鉱業計画設計研究所(CPMDI:Central Mine Planning and Design Institute)に衛星マッピング技術を駆使し、各2000~1万MWの発電所の建設地を選定するよう指示した。沿岸候補地には2000~5000MW、鉱山の坑口には2000~1万MWの発電施設を設けることが可能と見られる。CEAはNRSAに対し西海岸と東海岸に2段階に分けて大型発電施設の候補地を選定するよう指示、CMPDIには石炭鉱区の100キロ以内の範囲に坑口火力発電施設の候補地を見出すよう求めた。CMPDIにはまた、デリー近郊(75キロ以内)に3000MWクラスのガス発電所を設けるための候補地を選定することも指示した。両エージェンシーは10月末までに報告書を政府に提出する。
これは最近Atal Bihari Vajpayee首相によりスタートが宣言された5万MWの水力発電計画とは別のもので、両者を合わせると15万MWの発電能力が追加されることになる。
第10次五カ年計画期間には4万1000MW、第11次五カ年計画期間には5万7000MWの発電能力が追加されるが、10万MW発電計画は、第11次五カ年計画の発電プロジェクトの一部を代替する可能性もある。10万MW発電計画の詳細は間もなく発表される。
第16次電力調査報告によれば、2006-07年のピーク需要は21万3000MWで、このため30万MWの設備能力が必要とされる。これに対して第10次五カ年計画終了時の予想設備能力は14万MWに過ぎない。これに5万MWの水力発電プロジェクトを加えても、依然として予想需要量及び必要設備能力との間にギャップが存在する。10万MWの発電計画は同ギャップを埋めることになると言う。
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