2003-10-20 ArtNo.32172
◆サムスン、レーザー・プリンター市場の50%シェア目指す
【アーマダバード】年商1700クロー(US$3.7億)のSamsung India Electronics Ltd (SIEL)は、ビジネス再編計画の一環としてレーザー・プリンター・セグメントの流通/サービス網を拡張、2005年末までにインド・レーザー・プリンター市場におけるシェアを現在の21%から50%に拡大する計画だ。
ビジネス・スタンダードが10月18日伝えたところによると、現在レーザー・プリンターの年間売り上げは100クロー(US$2181万)で、向こう2年間、年率40%の成長が見込まれる。Bhatnagar氏によると、2004年末までに40%、2005年末までに50%にシェアを拡大することを目標にしている。これまで同社はメトロに照準を合わせて来たが、今後はセミ・メトロやより小規模な都市にまでレーザー・プリンターを売り込む計画で、流通・サービス網の構築を図っている。
SIELはこれまでML 1710プリンターを1万4000ルピーで販売、プレミアム・セグメントに照準を合わせて来たが、最近、印刷スピード14 PPMのML 1510モデルを1万ルピーで発売、ミドル及びロー価格セグメントの開拓に着手した。また過去2ヶ月間にはこの他、3万5000~7万ルピーのプレミアム・プリンター8種類を発売、全国のセミ・メトロ及びより小都市の開拓に本腰を入れている。
今月は、ウッタルプラデシュ州Varanasi、同州Agra、パンジャブ州Ludhiana、タミールナド州Coimbatore、ケララ州Thiruvananthapuramに進出、今月末にはマドヤプラデシュ州Indore、グジャラート州Ahmedabad、同州Surat、同州Vadodaraにまでセールス&サービス網を拡大する。SIELはまたビハール州Ranchi、オリッサ州Rourkela、アッサム州Guwahati、シッキム州Silliguriと言った小都市の開拓も行う。
今会計年度内に全国67都市に合計170のサービス・パートナーを配置する。レーザー・プリンターのサービス・ネットワーク構築に際してはフランチャイズ方式を採用、新市場開拓に当たっては、パーソナル・コンピューター(PC)やその他の電子製品の既存流通網も利用する。マーケッティングに際しては、最低の運転コストと最低の支援サービス・コストをキャッチ・フレーズに掲げており、今月から全てのプリンター製品に3年間の保証をつけている。ちなみにマーケット・リーダーのHewlett-Packardはその製品に1年間の保証をつけている。SIELは他社の市場を蚕食するよりも急成長する市場の潜在性の開拓に力を入れると言う。
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