2003-10-20 ArtNo.32169
◆ハルディア石化、ルピー建てローンの30%抹消要請
【ムンバイ】資本・債務の再編を目指すHaldia Petrochemicals Ltd(HPL)は、470クロー(US$1.025億)の新資本の注入と引き替えに、ルピー建てローンの30%の実質的な抹消を銀行界に求めている。
エコノミック・タイムズが10月13日報じたところによると、HPLは最近債権金融機関に提出した再編パッケージの中で以上の要請を行っており、10月22日にマハラシュトラ州Mumbaiで催される法人債務再編会議(corporate debt restructuring forum)の席で討議される。Industrial Development Bank of India(IDBI)を初めとする債権金融機関は、5200クロー(US$11.34億)のプロジェクトに対して4000クロー(US$8.72億)のエクスポージャーを有する。
消息筋によるとHPLは、ルピー建てローンの内300~400クロー(US$6542万-8723万)を抹消するとともに、一部(約300クロー)を元金15年据え置きのゼロ・クーポン債に転換するよう求めている。帳簿抹消とゼロ・クーポン債を合計するなら実質的にルピー建てローンのほぼ30%の返済免除を求めたに等しい。銀行界筋によると、債権者がこの種の要求を受け入れる可能性は少ない。
またHPLが掲げた新資本の導入額470クローも、債権金融機関が求めた最低700クロー(US$1.53億)の自己資本を注入すると言う債務再編の前提条件を満たしていない。470クローの内約200クロー(US$4361万)は国営ガス会社GAIL (India) Ltdが引き受けることになっている。しかしこれまでにGAILと国営石油会社Indian Oil Corporation (IOC)が条件付きで出資に応じる意向を表明したものの、何れも最終的約束を行っていない。
現在、HPLの既存資本は1153クロー(US$2.51億)で、Purnendu Chatterjee氏が433クロー(37.5%)、西ベンガル州政府が540クロー(46.8%)、Tataグループが180クロー(15.6%)を出資している。
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