SEAnews 2003-10-20 ArtNo.32163

【ニューデリー】重工業省は、最近タイ及び東南アジア諸国連合(ASEAN)と結んだ自由貿易協定(FTA)の対象品目に自動車部品を含めるなら、低コストな製品が流入、インドを世界の自動車部品サプライ拠点にすると言う構想が台無しになる恐れがあると懸念している。
エコノミック・タイムズが10月18日消息筋の言として報じたところによると、Subodh Mohite重工業相は、閣議の席上、ＦＴＡの適応対象から自動車部品を除外するよう求めたが、商工省方面の激しい反対により、同要求は却下された。
タイとのＦＴＡの適応対象には、ギアボックスとエンジン部品が、ASEANとのＦＴＡの適応対象にはクラッチが、それぞれ含まれる。エンジンとギアボックスは乗用車の価格の70％を占める。
重工業省は政治的配慮から自動車部品をＦＴＡの適応対象から除外すべきだと言う主張を取り下げたものの、自動車部品の製造原料に対する税を引き下げ、平等な競争環境を醸成する必要を指摘、またセーフガードの導入等、ＦＴＡ適応の方式に注文をつけている。ＦＴＡのフレームワークは合意されたものの、その詳細は未定と言う。