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2003-10-17 ArtNo.32157
◆中国の綿花不作がMEG/ポリエステル・メーカーに恩恵
【アーマダバード】中国における綿花の不作で、Reliance Industries Ltd (RIL)やIndian Petrochemicals Corporation Ltd (IPCL)等のモノ・エチレン・グリコール(MEG)メーカーが売り上げを伸ばしており、繊維業界で最も多く用いられるポリエステルの価格も上昇している。
エコノミック・タイムズが10月14日伝えたところによると、今年5月以来MEGは12%以上値上がりしている。MEGのキロ当たり価格は5月の37.70ルピーから9月の41.70ルピーに上昇した後、10月には40.60ルピーにやや軟化した。ポリエステルのキロ当たり価格は5月の54.75ルピーから10月の60.75ルピーにアップした。国内最大のMEGメーカー、RILの年産能力は30万トン、その子会社IPCLのそれは16万トン。
MEGの値上がりには中国における綿花の不作以外に、原油の値上がりとエチレンの供給逼迫も関係している。某アナリストによると10月に僅かな値下がりが生じたものの、一時的なもので、大部分のMEGメーカーは年内に需要が急増するものと予想、在庫量を拡大しているもようだ。
MEGはポリエステル・ファイバー及びポリエチレン・テレフタレート(PET)の主要原料として用いられる他、自動車の冷却液、樹脂、希釈剤にも使用されている。
またポリエステル・ファイバーの年産量は1800万トン以上と、綿の2000万トンに次ぎ、合成繊維原料としては最大。綿の供給不足は主にポリエステルにより補填されている。ポリエステル長繊維(PFY:polyester filament yarn)は直接繊維に仕立てられ、ポリエステル短繊維(PSF:polyester staple fibre)は他の繊維と混合して紡がれる。
アナリストはMEGとポリエステルの価格が下降に転じるのはかなり先のことと予想する。次のシーズンの綿花の作柄が良好ならMEGとポリエステルの価格が軟化する可能性も有ると言う。
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