SEAnews 2003-10-17 ArtNo.32153

【バンガロール】京セラの米国子会社Kyocera Wireless Corp(KWC)はソフトウェア開発業務を米国サンディエゴのセンターからインドに移転することを検討している。
ヒンドゥー･ビジネス･ライン、ビジネス･スタンダード、エコノミック･タイムズ、デカン･ヘラルドが10月14日報じたところによると、ＫＷＣのRefael Bar副社長(ｿﾌﾄｳｪｱ･ｴﾝｼﾞﾆｱﾘﾝｸﾞ担当)はカルナタカ州Bangaloreに設けたソフトウェア・デベロプメント・センターの開所式後記者会見し、以上の消息を語った。それによると、Qualcomm IncのCDMAコンシュマー・ワイヤレス・フォーン･ビジネスを2000年2月に買収、米国におけるＣＤＭＡ携帯電話端末市場の20％のシェアを握るＫＷＣは、現在サンディエゴのソフトウェア・デベロプメント・センターに約170人のエンジニアを擁するが、今年末までにソフトウェア･エンジニアのほぼ3分の1をバンガロール・センターにシフトさせる。またバンガロール・センターのチームを補強するのに伴い、米国におけるリクルート活動をストップすることも検討している。
Kyocera Wireless (India) Pvt LtdのSamartha Raghava N取締役(ｴﾝｼﾞﾆｱﾘﾝｸﾞ)によると、これまでに100万米ドルが投じられたバンガロール・センターには、現在ソフトウェア･エンジニア60人が勤務しているが、今年11月までにエンジニア約40人を追加するとともに、今会計年度内に新たに300万米ドルを追加投資する計画だ｡バンガロール・センターでは中核となるチップ・セットが開発される。
ＫＷＣはこれまでにインドで40万ユニット以上を販売ＣＤＭＡ端末市場の8~10％のシェアを占めている。QualcommはCDMA携帯電話端末の特許権を保持するため、京セラを含むＣＤＭＡ端末メーカーは、Qualcommにロイヤルティーを支払わねばならない。
バンガロール・センターはこうした端末のソフトウェア・コンテンツを開発する。これにはユーザー・インターフェース、ハンドセット・アプリケーション、コア・フォーン･ソフトウェアの開発やカメラ一体型携帯電話端末への統合が含まれる。バンガロール・センターはまた、Tata TeleservicesやReliance Infocomm等のサービス・プロバイダーと密接に提携し、これらプロバイダーのニーズに応じた製品の開発やアップグレードに努めると言う。