2003-10-13 ArtNo.32127
◆国営ガス会社Gail、RILにパイプラインの経営請負提案
【ムンバイ】Gas Authority of India Ltd (Gail)はReliance Industries Ltd (RIL)に対し、後者が敷設を計画するアンドラプラデシュ州Kakinadaを起点とするガス・パイプラインの経営請負を提案している。
インディアン・エクスプレスが10月10日報じたところによると、GAILのProshanto Banerjee会長兼MDはこのほど記者会見し以上の消息を語った。それによると両社はともにカキナダを起点にしたパイプラインの敷設を計画しているが、この種の重複は資源を無駄にし、消費者に負担をかける。GAILはRILがKrishna-Godavari(KG)海盆で発見したガスの輸送とマーケッティングも提案している。同社は魅力的な輸送料をオファーできる。
世界的にガスの生産者がパイプラインの経営も手掛る例は少ない。インド政府はGAILを全国ガス・パイプライン網(NGG:National Gas Grid)の結節機関(nodal agency)に指名し、全てのパイプラインの経営をGAILに委ねるべきである。NGGには、Dahej-Vijaipur間の610キロ/Dahej-Uran-Pune間の520キロ/Kakinada-Hyderabad-Pune間の1250キロ/Kakinada-Kolkata間の1150キロ/Kakinada-Chennai間の580キロ/Chennai-Bangalore間の500キロ/Dabhol-Bangalore-Coimbatore-Kochi間の900キロ/Kolkata-Jagdishpur間の980キロが含まれる。この他、1400キロの支線(Associated spur lines)も設けられる。
GAILはShellのHazira(グジャラート州)LNGターミナル、PetronetのDahej(グジャラート州)LNGターミナル、RILのKG海盆(アンドラプラデシュ州)等、新サプライ基地の稼働とパイプラインの始動を同期させることができる。
全国の4地域をリンクする全長6500キロのNGGの敷設コストは2万クロー(US$43.61億)と見積もられる。GAILのJK Jain財務担当取締役によると、必要資金は様々な方式により調達される。現在GAILは2000クロー(US$4.36億)の内部資金を擁し、その一部もNGGの建設に投じられると言う。
|