2003-10-13 ArtNo.32122
◆日立、ヒマチャルプラデシュ州にエアコン工場建設計画
【アーマダバード】最近ダドラ・アンド・ナガルハベリ直轄区Silvassaに設けた工場を閉鎖したHitachi Home and Life Solutions (India)Ltd(HHLSI)は、ヒマチャルプラデシュ州において工場用地を物色している。
ビジネス・スタンダードが10月11日報じたところによると、HHLSIは、ジャム・アンド・カシミール州のJammuに設けた年産5万ユニットのエアコン組み立て工場を今年5月に稼働させたが、障害に直面しているようだ。HHLSI筋は、「ジャムの情況は産業、取り分け大規模産業には向いていない。もしヒマチャルプラデシュ州に良好な条件が見出されるなら、ジャム工場をそっくり移転することも考える。しかしそれには時間を要するものと見られる」と語った。
日立がLalbhai GroupのAmtrex Hitachi(HHLSIの旧社名)持ち分を買収して以来、過去1年にわたりシルバサ工場の操業規模は段階的に縮小されて来たが、最近完全に停止された。HHLSIマーケッティング及び新ビジネス開発主任のAnil Gupta氏によると、グジャラート州Mehsana県Kadiに設けた工場の拡張が図られている。
同社はジャム工場に代わるオプションを求めており、ヒマチャルプラデシュ州がメイン・ターゲットになっている。何故なら州政府が税制優遇措置をオファーしている他、北部インド市場の需要に応じる立地条件を備えており、北部市場のための製造・流通ハブを設けることも可能と見られる。
同社は1999-2000年まではエアコン・ビジネスから利益を上げていたが、その後2年は連続して損失を計上した。2002-03年の業績は多少改善したもの見られ、向こう2年間に黒字転換を図る計画と言う。
|