【ムンバイ】インド鉄鋼産業界には市況に対する楽観的見通しが高まっており、今会計年度に関しては7~10%の成長が予想されている。
インディアン・エクスプレスが10月3日伝えたところによると、アナリストらも、「鉄鋼産業界には先行きに対する明るい気分が存在し、そのことがプラス要因として作用している。こうした傾向は向こう5~6ヶ月持続する」と見ている。それによると、政府のインフラストラクチャー建設促進政策が国内鉄鋼需要を高めており、自動車や大型家電製品業界の需要も拡大している。
Steel Authority of India Ltd (SAIL)のオフィシャルは「国内的にも国際的にも現在のトレンドが持続すると言う強い予感がする。今会計年度は6~7%の成長を予想している」と述べ、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)のB Muthuraman重役(MD)は「インドの鉄鋼消費は毎年5~6%の成長を遂げており、Tiscoはこの機に乗じ、国内市場に照準を合わせている」と語った。またTiscoの別の幹部は「世界的に鉄鋼産業の成長基調が生じており、こうした基調はインドと中国により牽引されている。国内鉄鋼産業は向こう2年間7~8%の成長が見込まれる」と語った。Mukand LtdのNiraj Bajaj重役(MD)も「確かに先行きには明るさが感じられ、お陰で手持ち受注は満杯の状態だ。経済全般のポジティブなムードが、鉄鋼産業界の気分を一層高めている。鉄鋼産業のこうした基調は今後も持続するはず」と語った。Bajaj氏によると、今年は鉄鋼産業の8~10%の成長が望めると言う。