【ニューデリー】年間2500万トン以上の原油を生産、年間石油精製能力969万トンのMangalore Refinery and Petrochemicals Ltd(MRPL)を傘下に収める国営石油・ガス探査会社Oil and Natural Gas Corp(ONGC)は、総合的石油会社を目指す戦略の一環として石油化学ビジネスに進出する。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥーが9月29/30日伝えたところによると、ONGCのSubir Raha会長兼MDは、このほど記者会見し、向こう3~4年内にグジャラート州Dahejに560クロー(US$1.22億)を投じ、メタン(C2)およびプロパン(C3)の抽出プラントを建設する計画を明らかにした。それによると、ダヘジに陸揚げされるカタール産液化石油ガス(LNG)を原料とするC2/C3抽出プラントは24ヶ月以内に稼働する。
ONGCはまたグジャラート州Hazira、マハラシュトラ州Uran、およびカルナタカ州Mangalore(MRPL)でナフサを生産する計画だ。グジャラート工業開発公社(GIDC:Gujarat Industrial Development Corp)が計画するダヘジ特別経済区(SEZ)に26%出資する予定のONGCは、ナフサ・クラッカーを同地に設ける。同プラントでは、ハジラとウランの施設で石油/ガスを処理した際の副産物のナフサが原料として用いらる。ONGCは、石油化学コンプレックスの建設も計画しているが、こちらはまだ初歩的研究段階にあると言う。