2003-09-29 ArtNo.32050
◆Ispat、今年の営業収入US$8.72億突破予想
【コルカタ】Ispat Industries Ltd(IIL)の2002-03年の営業収入は3161.08クロー(US$6.89億)と、前年の1855.08クローに比べ64%アップ、今年(2003-04)は4000クロー(US$8.72億)を突破する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが9月25/26日報じたところによると、IILのPramod Mittal会長兼MDは24日に催された年次総会後記者会見し、以上の見通しを語った。それによると今年の利子/減価償却費/税引き前利益は700クロー(US$1.53億)をマークするものと予想される。
長期的に最適なビジネス・モデルを樹立する狙いから多様な戦略を採用している。これらの戦略には、独自港湾の建設、キャプティブ発電施設の設置、独自の原料ソース確保、高付加価値製品の製造が含まれる。
新会社Ispat Energy Ltdを通じ2004年12月までの完成を目処に110MW(メガワット)の発電施設の建設が進められている。同プロジェクトの投資額は890クロー(US$1.94億)と見積もられる。Ispat Metalliks工場から排出される廃棄ガスは現在は焼却されているが、発電燃料として再利用される。
独自の原料ソースを確保する狙いから鉱山の買収が目指されており、ロジスティクス面からカルナタカ州とゴアに照準が合わされている。
目下、製品の30%は高付加価値製品で占められており、生産量の拡大に伴い長期的に最適なビジネス・モデルの確立が図られている。IILの年間生産量は2003年12月までに200万トン、2004年12月までに300万トンに拡大される。これにより2005年までに国内鋼板市場の15%のシェア獲得を目指す。
輸出に関しては北アフリカ、東南アジア、韓国等の新市場の開拓を目指している。2002-03年には欧州/西アジア/米国/中国向け輸出収益が800クロー(US$1.745億)に達した。今年は通年で1300クロー(US$2.83億)の輸出売り上げを見込んでいる。
IILは借り入れコストの軽減を目指し、債務の再編を進めており、ANZ Grindlaysを通じ、1億2000万を起債する。同再編が完了するなら、金利コストは現在の14%から10%に縮小すると言う。
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