SEAnews 1995-09-19 ArtNo.3204

【シンガポール】マックパーソン地区のゲンティン・レーンに面した1万6440平方フィートの永久所有権付き工業用地が先週1480万Ｓドルで売られ、この種の物件に対する投資家の関心が依然旺盛なことを裏付けた。
同取引価格は平方フィート当たり901Ｓドルに相当するが、証取上場のストレーツ・スチームシップ・ランド(SSL)は同じ地域のより大規模な工業用地を先月平方フィート当たり911Ｓドルで買収した。ＳＳＬは2月にはやはりマックパーソン地区の工業用地を平方フィート当たり872Ｓドルで買収している。不動産コンサルタント、ジョーンズ・ラング・ウートン(JLW)によると、オフィス／住宅不動産が高騰した際にはあまり関心が払われなかった工業不動産が見直され始めている。市場観測筋は、優良地の永久所有権付き工業用地の供給が限られている上、エンド・ユーザーの需要が高いことから、工業不動産価格は今年一杯値上がりし続け、来年も値上がりが続く可能性が高いと見ている。コリアーズ・ジャーディンは工業不動産の資産価値は96年年央までに10－15％アップし、優良工場／倉庫ビルの投資収益率は向こう12カ月間4.5－5％のレベルを維持すると予想している。同社によれば、向こう12カ月間の工場スペース需要は860万－870万平方フィートで、供給は860万平方フィートと言う。現在優良工業不動産1階の平方フィート当たり賃貸料は3.50Ｓドル、2階以上のそれは2.60Ｓドル前後となっている。(ST:9/18)