2003-09-24 ArtNo.32019
◆シェル・ハジラ・ターミナル、短期ベースでLNG供給
【ハジラ】グジャラート州Haziraに2004年末の稼働を目処に6億米ドルを投じて液化天然ガス(LNG)輸入/再ガス化ターミナルを建設中のRoyal Dutch Shellは、フレキシブルな短期契約ベースのLNG供給を計画している。
デカン・ヘラルドが9月22日報じたところによると、Royal Dutch Shell GlobalのMalcolm Brinded重役(MD)はPTI通信に以上の消息を語った。それによると、LNGサプライヤーは通常take-or-pay条項付きの長期(一般に20年)契約を結ぶよう顧客に強いるが、シェルのハジラ・ターミナルは、顧客のニーズに応じテーラー・メードの便宜を提供、短期バルク需要にも応じる用意がある。
シェルは市場開拓の照準をグジャラート州やマハラシュトラ州の電力会社及び肥料会社に合わせている。これらのプラントはナフサもしくは、供給が逼迫している天然ガスを用いている。目下、ハジラ周辺の複数のガス・ユーザーと交渉を進めているが、まだ契約調印に至ったものはない。
ハジラ・ターミナルは2004年第3四半期に試運転を開始、同年第4四半期から商業運転をスタートする。プロジェクトは既に50%完成している。ガスは、シェルが出資するオマーン/マレーシア/オーストラリア/ブルネー/ロシアにおけるLNGプロジェクトの何れかから調達する。
シェルのハジラ・ターミナルは、2004年末時点における最も競争力有るLNGサプライ便宜を提供すると言う。ちなみに政府系のPetronet LNG Ltdは、やはりグジャラート州内のDahejにターミナルを設け、2004年1月からLNGの輸入を開始する。
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