2003-09-24 ArtNo.32016
◆チェッコ系トラック会社、今年の売上げ94%増予想
【ニューデリー】チェッコの大型トラック・メーカー、Tatra a.sのインド子会社Tatra Trucks India(TTI)は、今会計年度売上げが昨年比94%増の120クロー(US$2617万)をマークするものと予想している。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが9月21/22日報じたところによると、TTIのR I S Kahlon重役(MD)はこのほど記者会見し、以上の消息を語った。それによると、TTIは2002-03年にはオフロード・トラック150台を販売したが、インフラ部門の需要拡大に加え、同社の製品ポートフォリオも改善したことから、今年は233%増の500台の販売を期待している。
TTIは海外在住インディアンがプロモーターを務めるVectraとTatra a.s.の対等出資合弁会社。Tatra a.s.はチェッコ政府が2002年12月にその持分を売却後、米国拠点の投資会社SDCが51%、Terex Corp.が19%、Vectraが21%、チェッコの金融機関が9%出資していたが、このほど(9/3)Terex Corp.がSDCの持分を買い取り、そのシェアを70%に拡大した。
TTIは向こう3年間にカルナタカ州のHosur工場に60クロー(US$1308万)を投じる計画で、累積投資額は80クロー(US$1745万)に拡大する。これにより地元部品の使用率も高められる。
TTIは1997年に発足以来、Hosur工場でオフロードのダンプ・カー、石炭運搬車、コンクリート・ミキサー車のシャーシー等を輸入SKD(semi-knocked-down)キットから組み立て来た。Kahlon氏は、「インド工場はロシア、中国、中東市場への輸出ハブとしての役割も担えるが、その成否は親会社の受注の如何にかかっている。Hosur工場は、年間1000台の製品を組み立てるキャパシティーを備えている。Tatra a.sはオフロード車の製造を中核としているが、同中核業務を梃子に路上走行車の製造に進出することも可能」等と語った。
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