2003-09-22 ArtNo.31995
◆三菱化学PTAインディア、製造能力を2倍に拡張検討
【コルカタ】三菱化学が58%出資するMCC PTA India (MCPI)は、西ベンガル州Haldiaに設けた高純度テレフタル酸(PTA)プラントのキャパシティーを2倍に拡張する可能性を検討している。
ビジネス・スタンダードが9月20日報じたところによると、MCPIに18%出資する西ベンガル工業開発公社(WBIDC:West Bengal Industrial Development Corporation)のSomnath Chatterjee会長は同紙に以上の消息を語った。それによると三菱化学は1600クロー(US$3.49億)を追加投資し、キャパシティーを2倍に拡大することを真剣に検討している。これまでに1600クローが投じられた同プラントの年間設備能力は2002年にデボトルネッキングを通じて7万5000トンほど拡張され、現在は42万5000トン。
消息筋によると、MCPIは拡張計画の詳細な研究を進めているが、東京本社はまだ最終認可していない。恐らく2003年末までに方針が決まるものと見られる。
MCPIはインドPTA市場の25%のシェアを占め、Relianceに次ぐナンバー2の座を占めている。製品の30%は中国やオーストラリア等に輸出されている。2002年の営業額は1000クロー(US$2.18億)。同売上げは前年に比べ成長しておらず、黒字転換も果たせなかったが、2003年は国内市況も国際市況も上向いており、MCPIはその恩恵を享受できる見通しと言う。
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