2003-09-19 ArtNo.31987
◆MG Rover、Indicaディーゼル車のソーシングも検討
【ムンバイ】Tata Indicaガソリン・バージョンをCityRover商標で2003年11月に欧州市場に投入することを計画する英国の自動車会社MG Roverは、同時にディーゼル・バージョンのTata Indicaをソーシングする可能性を検討している。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが9月17日報じたところによると、Tata Motors Ltd(TML)は2002年12月にMG Roverと、向こう5年間に後者に10万台のCityRoversを納入する合弁契約を結んだ。
MG RoverのKevin Howe重役(CEO)によると、欧州乗用車市場ではディーゼル・エンジン・カテゴリーが急成長しているが、まだ低馬力エンジン車は存在しない。同社はTMLの70PSディーゼル・エンジンをCityRoverに搭載する可能性を検討している。しかし最終方針は、ガソリン・バージョンの売れ行きを見た上で決める。MG RoverとTMLは今回の合弁契約を梃子にこの他、様々なプロジェクトを手がける可能性を研究している。
TMLのD Sumantran重役(ED)によると、両社の協力の潜在性は大きく、TMLはもちろんこの機会を逃さない。Roverの製品を輸入し、インドでマーケッティングすることも選択肢の1つと言える。
TMLはMG Roverの親会社Phoenix Holdingsとは、多用途車Tata Safari及びピックアップ車Tata 207 D1を欧州市場でマーケッティングする契約を結んだ。Phoenix Holdingsの子会社はまた、TMLの欧州及び英国支店からスペア・パーツの供給を受ける契約を結んでいる。
TMLは、その製品を独自に欧州市場に輸出することもでき、IndicaやSafariは既にイタリアやスペイン等、南欧市場に輸出されている。TMLは近く、全欧州でIndicaを発売する計画で、その時はCityRoverと直接競争することになる。欧州の小型乗用車市場は年間450万台と、乗用車市場全体の20%近くを占め、急成長している。
MG RoverはBMWから分離する以前には、そのMini/Metroセグメントで強力なプレゼンスを築いていた。CityRoverはMG Roverが同分離後発売する初のBセグメント・カーになる。MG Roverは過去3年間に損失を8分の1に縮小、経営状態も大幅に改善させていると言う。
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