SEAnews 2003-09-19 ArtNo.31982

【ニューデリー】DuPont India Pvt Ltd(DIPL)は、2005－06年までに売上げを現在の2億米ドルから2倍に拡大することを目指している。
インディアン・エクスプレスが9月12日報じたところによると、ＤＩＰＬはまたインドをバイオ・テクノロジー／ナノ・テクノロジー／化学領域のグローバル・ソーシング・ハブの1つにする計画だ。
売上げには、主に農薬／種子／エンジニアリング・ポリマー／自動車塗料部門が貢献するものと予想される。この他、研究とナレッジ・マネージメント領域の業務に力を入れる。
DuPont South AsiaのPankaj H Shah社長は、「DIPLは昨年までは15％以上の成長を維持することができなかったが、今年以降少なくとも3－4年は25－30％の成長が見込める」と語った。それによると、これまでDIPLは、科学産業調査評議会(CSIR:Council for Scientific and Industrial Research)やインド科学大学(IIS:Indian Institute of Science)等の研究機関と手を結んで、活動を行って来たが、向こう2～3年は独自の活動を精力的に展開する。
DuPontにとってインドはアジア太平洋地域における中国に次ぐフォーカス・エリアで、同社はまた戦略を改め契約製造業務に今後力を入れる。
また世界的には東欧市場の開拓に力を入れる。西欧が成熟期にあるのに対し、政治的安定を実現した東欧は、今や経済的成長期を迎えている。
DIPLは、セイフティー領域への進出も図る。今後インドでは同領域の成長が予想されるが、DuPontは同領域における長期にわたる経験を有すると言う。