【ニューデリー】今年のモンスーンは順調で、取り分け7-8月には広範な地域が降雨に恵まれたことから化学肥料の売れ行きが急増している。
インディアン・エクスプレスが9月13日、肥料部(department of fertiliser)のデータを引用し伝えたところによると、7月には尿素の売上げが67.1%、燐酸二アンモニウム(DAP)が101.4%、塩化カリウム(MOP)が6.7%、それぞれ拡大した。また8月の上半期には尿素の売上げが44%アップ、DAPに至っては2倍以上の成長を見た。しかしMOPの売上げは8%下降した。
インド肥料協会(FAI:Fertiliser Association of India)のViren Kaushik理事長(director general)は、「2002-03年には化学肥料の消費が下降したが、今年は良好で、農業全般のパフォーマンスも期待がもてる」と語った。同氏によると、今年の化学肥料消費は昨年比8%の成長が見込まれる。
インド気象庁(Indian Meteorological Department)の発表によれば、6-8月の間には全国36サブ気象管区(meteorological sub-divisions)中34管区の降雨が例年並みもしくはそれ以上だった。
Kaushik氏によれば、今年8月8日時点の全国70カ所の主要貯水池の有効貯水量は482億9000万立米と、昨年同期のレベルを80%上回った。カリフ(Kharif初冬収穫作物)シーズンに穏やかな成長を見た肥料消費は、ラビ(Rabi:春先収穫作物)シーズンには一層大幅な拡大を見ており、2003-04年通年の消費もかなりの成長が望めると言う。