【ムンバイ】インドの主要鉄鋼メーカー、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)/Essar Steel Ltd(ESL)/Ispat Industries Ltd(IIL)/Jindal Vijaynagar Steel Ltd(JVSL)/Steel Authority of India Ltd(Sail)は、ある種のグレードの熱間圧延コイル(HRC)のトン当たり価格を500ルピー引き上げた。
ビジネス・スタンダードが9月15日伝えたところによると、これによりHRCのトン当たり価格は1万8000~2万1000ルピーになり、条鋼価格も同程度上方修正された。
今回の値上げは、米国、欧州、中国における全般的な需要拡大を背景にした国際鉄鋼価格の上昇に伴うもので、ESLのHRCトン当たり価格は1万8600ルピーから1万9100ルピーに、IILのそれは1万8500ルピーから1万9000ルピーに、各500ルピー、JVSLのそれも500ルピー、それぞれ引き上げられた。これに対してTiscoのHRC価格はトン当たり300~400ルピー、条鋼は同300ルピー、引き上げられた。
アナリストによると、中国のHRC購入価格が先月に比べトン当たり10米ドル引き上げられたことが、今回の値上げの引き金になった。国内鉄鋼メーカーは、引き続く需要の拡大から一層の値上がりを予想していると言う。