SEAnews 2003-09-15 ArtNo.31958

【コルカタ】家電メーカー、Electrolux Kelvinator Ltd (EKL)は、余剰生産能力を利用し、他の冷蔵庫プレーヤーのために契約製造サービスを提供することを検討している。
ビジネス・スタンダードが9月12日伝えたところによると、ＥＫＬのRajeev Karwal重役(CEO/MD)はこのほど以上の消息を語った。それによるとＥＫＬは年産能力75万ユニットの冷蔵庫製造施設を擁するが、稼働率は低水準にとどまっている。目下同社は複数のプレヤーと初歩的な契約製造交渉を進めている。
年商2800クロー(US$6.1億)の冷蔵庫市場は大量の遊休設備を抱えている。国内設備能力は年間600万ユニットにのぼるが、年間販売量は320万ユニットにとどまり、2003年のそれも350万ユニットと見積もられているに過ぎない。またＬＧが2004年に新工場を稼働させるなら、さらに年間70万台のキャパシティーが追加される。
ＥＫＬの設備稼働率は、昨年アンドラプラデシュ州Nandlurの工場(15万ﾕﾆｯﾄ)を閉鎖した後も50～60％のレベルにとどまっている。同社は現在ラジャスタン州Shahjanpurとマハラシュトラ州Waroraに2工場を有する。ＥＫＬはインド冷蔵庫市場では、Whirlpool、LG、Godrejに次ぐ第4のプレーヤー。今年の販売ボリュームは拡大が予想されるものの、値下がりによりその効果は相殺される見通しで、急成長する霜取り不要冷蔵庫の値下がりが特に著しい。
ＥＫＬは、現在ＢＰＬ及び松下とコンプレッサーの納入交渉を進めており、交渉は間もなく妥結する見通しだ。またコスト削減計画の一環として各種コンポーネントのアウトソーシングも検討している。従業員数は3500人から2150人に縮小され、約100クロー(US$2181万)が削減された。一層の人員削減もオプションとして検討している。
ＥＫＬの昨年の売上げは480クロー(US$1.047億)をマーク、また2003年6月期上半期には売上げ191クロー(US$4165万)、損失25.2クロー(US$550万)が記録された。