2003-09-15 ArtNo.31957
◆エレクトロラックス、エアコン/電子レンジ市場開拓
【コルカタ】スウェーデンの家電会社エレクトロラックス傘下のElectrolux Kelvinator Ltd (EKL)は、既存の冷蔵庫及び洗濯機レーンジを強化するとともに、エアコン、電子レンジ等の市場に進出、2007年までにシロモノ領域の指導的プレーヤーに成る計画だ。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月12日報じたところによると、EKLのRajeev Karwal重役(CEO/MD)はこのほど西ベンガル州Kolkataで催された直冷式冷蔵庫新モデル“Oxy”の発売式の席上、以上の計画を語った。
それによると、現在EKLの売上げの95%は冷蔵庫で占められている。多くの先進国市場では、エアコンの市場規模が冷蔵庫のそれを上回っているが、インドでは買い換え市場の低迷も有ってまだそうした状況は見られない。しかし早晩そうした時代が訪れるものと見られ、同社もそうした機会を見過ごす訳にはいかない。
インドの冷蔵庫市場は年間320万台/2800クロー(US$6.1億)、エアコンは同80万台/1200クロー(US$2.6億)、洗濯機は同120万台/850クロー(US$1.85億)、電子レンジは同30万台/200クロー(4361万)と見積もられ、エアコンの市場規模は既に洗濯機の市場規模を上回っている。EKLは、今年末までに電子レンジを、来年初はエアコン製品を、それぞれ発売する。電子レンジは輸入するが、エアコンは契約製造方式によりインド国内で調達する。現在EKLは冷蔵庫市場の15-16%のシェアを占めており、同シェアを25%に拡大するとともに、洗濯機市場の17-18%のシェア握ることを目指している。
このほどOxyレーンジの発売により直冷式冷蔵庫市場に進出したEKLは、霜取り不要冷蔵庫市場には“Ozone”ブランドの製品を投入している。同社は洗濯機と冷蔵庫の新モデルを定期的に発売する計画と言う。
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