【ムンバイ】日立製作所(25%)/上海氷箱圧縮機有限公司(Shanghai Refrigerator Compressor Co Ltd:67%)/China National Development and Investment Corporation(8%)の合弁に成る上海日立電器有限公司(Shanghai Hitachi Electrical Appliances Co Ltd)は、向こう3年間に4000万米ドルを投じインドにロータリー・エアコン・コンプレッサーの製造施設を設けることを検討している。
インディアン・エクスプレスが9月13日報じたところによると、上海日立の瀋建芳(Shen Jian Fang)副会長兼社長は同紙に以上の計画を語った。それによると同社はインドで年間50万ユニットの販売を目指しており、同目標が実現されたなら製造施設を設ける。最終的にインドでロータリー・エアコン・コンプレッサー200万台の製造を目指す。西ベンガル州Kolkata拠点のAnkit Impexが、日立製ロータリー・エアコン・コンプレッサーのインドにおける総販売代理を務めている。
現在、中国におけるロータリー・コンプレッサーの市場規模は年間凡そ3000万ユニット。これに対してインドは約800万ユニットで、インド市場の成長の潜在性は大きい。このため同社はインドにおける相手先商標製造業者(OEM)市場の開拓も検討している。インドのOEMとしては、BlueStar、Onida、Godrej、Whirlpool、Carrier、ETA General、Fedders Lloyd等が挙げられる。
インド市場開拓戦略の一環として東部、西部、北部、南部の4ゾーンにそれぞれディストリビューション網を構築することを計画している。ディストリビューターの下には複数のディーラーが配置される。インドのロータリー・エアコン・コンプレッサー市場は向こう3年間に10~20%の成長が見込まれる。
上海日立の中国における投資額は3億200万米ドル、年間製造能力は600万ユニット、中国市場における指導的地位を占め、その製品を日本、東南アジア、中東、北米、欧州市場に輸出していると言う。