2003-09-15 ArtNo.31955
◆Maharashtra Scooters少数株主、Bajajの州政府持分買収阻止
【コルカタ】マハラシュトラ州政府が27%、Bajajグループが24%出資するMaharashtra Scooters Ltd (MSL)の少数株主グループは、バジャジ・グループが州政府の持分を買収するのを阻止するため法的措置をとる方針を決めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月11日報じたところによると、マハラシュトラ州政府はWestern Maharashtra Development Corporation Ltd (WMDC)を通じ、払込資本11.4クロー(US$249万)のMSL権益を保持している。
直接・間接にMSLの5.5の権益を握る西ベンガル州Kolkata拠点のブローカー、C.V. Desai氏によると、同氏はマハラシュトラ州政府に対して『州政府がMSL持分を1株50ルピーで、バジャジ・グループに売却することは不公正なばかりか、MSLの49%のシェアを握る少数株主の利益を犠牲にするものである』とする書簡を送付した。ちなみにバジャジはその後買収オファー価格を1株75ルピーに引き上げた。
Desai氏によると、州政府持分を売却すると言う行為とその売却価格から見て、プロモーター(州政府とバジャジ)は、少数株主の利益を配慮していない。同氏の州政府に宛てた書簡のこうした主旨は、去る7月のMSL年次総会の席で示された少数株主の意見を反映したものである。MSLのBajaj Auto Ltd(BAL)に対する82.57クロー(US$1801万)の出資も、政府持分の売却価格に反映される必要が有る。
一方、MSL会長も兼ねるBALのRahul Bajaj会長は、Desai氏に宛てた書簡の中で、「MSLの27%持分のBALへの売却価格は、WMDCとBALの間の問題であり、他の如何なるパティーにも関係しない」と指摘している。それによるとこの点は既にMSLの年次総会で確認しており、州政府のMSL持分の売却価格は、WMDCとその株主、そしてBALとその株主の利害にのみ関わるもので、それ以外の如何なるものの利害にも関係しないと言う。
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