2003-09-12 ArtNo.31941
◆PVCパイプ会社Finolex、製造能力30%アップ
【ムンバイ】インド最大のポリ塩化ビニール(PVC)パイプ・メーカー、Finolex Industries Ltd (FIL)は、順調なモンスーンに伴う需要の拡大を見越して、23クロー(US$502万)を投じ製造能力を30%拡張する。
エコノミック・タイムズが9月9日伝えたところによると、FILのPrakash P Chhabria副MDは、同紙に以上の計画を語った。それによると、マハラシュトラ州Ratnagiriの工場に新押出成形ラインを増設、製造能力を現在の4万トンから5万2000トンに拡張する。
FILは原料価格の上昇に伴い今月1日からPVCパイプのトン当たり価格を5万ルピーに10%引き上げた。
強い需要が市況を牽引しており、ピーク・シーズンの10-5月には業況の一層の改善が見込まれるが、設備能力の拡張により、新規需要にも対応できる。
国内PVCパイプ市場の約20%のシェアを握るFILは、アンドラプラデシュ州の灌漑工事に大きく依存している。同州にはこれまでに15万haに及ぶ点滴潅漑(drip irrigation)施設が設けられた。世界銀行は最近マハラシュトラ州の農村部における水供給及び衛生施設事業に1億8100万米ドルの供与を認めた。マハラシュトラ州のRatnagiriとPuneに工場を有するFILは同プロジェクトからも大きな恩恵を享受できる見通しだ。
FILの今年第1四半期の売上げは昨年同期比33%アップしたが、これは主に北部市場への進出に伴うもの。FILは伝統的に西部と南部地区をベースにして来たが、今年初以来、パンジャブ州、ハリヤナ州、ヒマチャルプラデシュ州、ラジャスタン州の開拓に乗り出した。今や北部市場は同社売上げのほぼ10%に寄与していると言う。
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