【ムンバイ】インドのサービス産業は2003年6月期四半期に過去2年来最高の9％の成長を遂げた。
デカン・ヘラルドが9月9日伝えたところによると、インド経済監視センター(CMIE:Centre for Monitoring Indian Economy)はインド経済月間レポート最新号の中で以上の数字を明らかにした。それによると2003年7月までの製造部門における未完了の投資計画(outstanding investment)は、前年同期比9.5％増加した。主に鉄鋼部門と自動車部門に牽引されたこうした基調は、電力部門を除くインフラストラクチャー部門にまで拡大しつつある。
上場企業の2003年4－6月期売上げは10.4％、同税引き利益は56％、それぞれ拡大した。特に製造企業の売上げは同期に10.5％、利益は95.5％拡大した。
事業再編とコスト削減に努める製造部門の同期の支出は10％増加した。法人支出は19％と、より高い伸びを見、この結果、利子／減価償却費／税引き前利益(PDIT:profit before interest, depreciation and tax)の伸びは7.3％にとどまった。同期の依願退職スキーム(VRS)に伴う支出は、製造／サービス両部門とも大幅に拡大した。
工業生産指数(IIP)は2003年6月に5.7％の成長を記録、昨年同月の4.5％の伸びを上回った。鉱業部門の伸びは5.9％、製造部門は5.8％をそれぞれ記録した。
今会計年度の農業生産は、今年6－8月期の降雨量が平年を3％上回ったことから、顕著な成長を遂げるものと予想される。今年8月までに完了したKharif(初冬収穫作物)の播種はモンスーンの遅れの影響を受けたが、その後の順調な播種により相殺された。北西部の播種は既に完了、その他の地域も3分の2以上完了したと言う。