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2003-09-05 ArtNo.31902
◆Indian Rayon、ビスコース長繊維製造能力拡張計画
【ムンバイ】Aditya Birlaグループ(ABG)傘下のIndian Rayon Industries Ltd (IRIL)は、レーヨン事業の収益性向上を目指し、ビスコース長繊維(VFY:viscose filament yarn)の製造能力の拡張と塩素ビジネスへの進出の機会を探っている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月3日報じたところによると、ABGのK.K. Maheshwari上級社長(化学担当)は同紙に以上の計画を語った。それによると、VFY製造施設は目下107%の稼働率のため28クロー(US$611万)を投じ年産能力を1万7000トンに1000トン拡張する方針を決めた。必要経費は内部資金で賄う。IRILはまた長繊維紡績糸(continuous spun yarn)の製造能力も拡張している。
IRILは、社内及び市場における自社製品の認知を高める狙いから“Rayone”ブランドの確立を図っている。IRILは常にバリュー・チェーンを遡る努力を重ねており、延伸仮撚糸(twisted yarn)や40フィラメントから成るマイクロ長繊維(micro filament yarn)をインド市場に紹介した。同社は目下、107フィラメントから成るマイクロ長繊維を紹介する可能性を検討している。
IRILのレーヨン・ビジネスは、キャパシティーがピークに達したため短期的に壁に直面している。今年第1四半期のレーヨン部門の売上げは、昨年同期の81.01クローから68.62クロー(US$1496万)に下降、利益も21.01クローから12.51クロー(US$273万)に縮小した。業績の下降は、主に同四半期に織工と運輸労働者のストライキが発生したことによる。第2四半期の販売ボリュームは回復したものの、価格は引き続き下方圧力を受けている。売上げと利益を拡大する狙いからIRILは、輸出市場の開拓も検討している。
良好なモンスーン、取り分けグジャラート州Saurashtra地区における降雨は、需要の拡大のみならず、コスト・ダウンにも寄与する見通しだ。昨年は、深刻な水不足から同社はRO(reverse osmosis)プラントの助けに依存せざるを得なかったと言う。
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